気付いたらカードローンの借金が膨らんでいて首が回らなくなっていた……
という恐ろしい借金地獄におちいる人は、意外と少なくありません。
みなさんの中には、借金地獄から脱出する方法を模索している人もいるかもしれませんね。
そこでこちらでは、実際に借金地獄に陥った人たちの体験談をご紹介していきます。
どのようにして借金地獄から抜け出したのか、ぜひチェックしてみてください。
カードローンで借金地獄になった人の体験談① 30代男性の場合
東京都の30代前半の男性(Kさん)は、もともと日常的にカードローンを利用していましたが、ケガをして働けなくなったことで借金地獄を体験しました。
Kさんの借金地獄体験談と、どうやって借金地獄を抜け出したのかを見ていきましょう。
生活が厳しい……でも満足に働けない
私は以前からカードローンを利用していました。
友人との付き合いや生活費など、現金が必要になった時に便利なので手放せず。
限度額がいっぱいになるとまた他のカードローンから借りて……を繰り返して、常に数社から借りていましたが、それでも、毎月何とか返済できているのでなんとなく安心して借りていました。
ところが、状況は一変。
一昨年の冬、私は交通事故にあってしまいました。大腿骨や腕を骨折する大怪我です。
私の職業は土木作業員で、力仕事ができない体では現場に戻ることができません。
完治には4ヶ月ほどかかるといわれました。
一人で歩くどころか生活もできない……。こんな状態で、仕事なんてできるわけありません。
入院や治療費など、何かとお金がかかる上に働けないので、カードローンを使って生活費を工面するしかありませんでした。
ただでさえカツカツだったのに、手術や入院費で40万円近くの出費です。
独身で親元を離れていましたし、頼る人はいません。
カードローンのおかげで何とか生活できていた感じです。
全てのカードローンで限度額がいっぱいになり、返済も滞るようになりました。
借りても借りても借金が返せず、減らない。
まさに借金地獄の状態でした。
そして、ケガをしてから半年近く経過したでしょうか。
仕事に復帰していいという許可を得ることができました。
仕事に復帰できるので一安心したものの、手元には多額の借金が。
100万円近くあったかもしれません。
カードローンの借金がどうにもならなくて債務整理を考える
以前から使っていた分も含め、複数の銀行や消費者金融からのカードローンの借金は100万円近くに膨れ上がってしまっていました。
全てのカードローンの借金を合計したことが無かったため、正直ここまで膨らんでいるとは思っておらず。
仕事には復帰できたものの、ただでさえカツカツの生活を送っていたので、なかなか返済のめどは立ちません。
むしろ、通院やリハビリなどの出費が増える一方です。病院のお金は馬鹿になりません。
利息だけ返して、元本はなかなか減らず……不安しかありませんでした。
そして、仕事に復帰して3ヶ月近く経過した頃、債務整理の言葉が頭をよぎりました。
「任意整理」をして借金を減額
債務整理を思い立った私は、とりあえず法律事務所に連絡してみることに。
債務整理の方法はどうしようかと悩みましたが、100万円程度という金額であることと、仕事に復帰できて安定した収入があったことから、任意整理を勧められました。
司法書士に依頼をしていたのですが、手続きはスムーズに進んでいたように感じます。
自分一人でやったらこうはいかないだろうなと思いますし、プロに依頼をして正解だったと感じます。
任意整理をすると、ブラックリストに載って、クレジットカードの発行やカードローンの審査に通らないデメリットがあるようですが、こればっかりは仕方ありませんね。
しばらく借金をできなくなるので、借金に頼りがちな私にとってはむしろメリットだとも思います。
任意整理で、少ない収入ながらも、借金の返済に集中し、なんとか生活していけています。
収入が少なくても、節約をして計画的にお金をつかえば生活できることを学びました。
思い切って債務整理をして、良かったと思います。
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カードローンで借金地獄になった人の体験談② 40代女性の場合
神奈川県に住む40代後半の女性(Tさん)も、カードローンによる借金地獄を体験した一人です。
Tさんがどのように借金地獄に陥り、どのようにしてその借金地獄を脱出したのか見ていきましょう。
買い物をすることがストレス解消でした
私は30代後半の時に離婚をして、シングルで子供を育てています。
子供たちは小学6年生で、養育費は元旦那からもらっています。
特に手に職がない私は正社員で働くことができず、パートを2つ掛け持ちしています。
月々の収入は20万円少々。
パート掛け持ちによる長時間労働や、子育ての不安で、ストレスを感じる日々を送っていました。
そのストレスを解消してくれるのが、買い物での浪費でした。
ネットショッピングでポチってしまったり、休みの日にフラフラと街に出てショッピングをしたり。
特に欲しいものがなくても、買い物をすること自体がストレス解消になっていましたね。
お金に余裕がないことは分かっていますが、心のバランスを保つためには、当時の私には不可欠だったのです。
パート代はほとんど生活費に消えてしまいますから、買い物をするとはいえ、あまり大きな買い物はできません。
初めは少額の買い物でも満足していたのですが、歯止めの効かなくなった私は、数万円単位の大きい買い物をリボ払いで買い物をするということを覚えました。
そして、持っているクレジットカードの限度額がいっぱいになると、とうとうカードローンに手を出すように。
自動契約機に入るのは勇気が要りましたが、パートの私でも簡単に審査に通り、そこそこ大きい金額をドカンと借りることができました。
手元に数十万円という大きなお金があるということが楽しくてしょうがなかったので、もちろん返済のことなんて考えていません。
まるで、自分の口座からお金を引き出しているような感覚で借金をするようになっていきました。
気がついたら3社合わせて120万円近くキャッシングしており、あっという間に私は多重債務者に。
無駄遣いはやめようと頭では分かっていましたが、ストレスで物欲がコントロールできません。
カードローンの返済ができず債務整理を勧められる
そうこうしているうちに、借金の返済が滞るようになってしまいました。
考えてみれば、当たり前のことです。
クレジットカード会社からはリボ払いの請求が毎月送られてきますし、カードローン会社からは電話の督促が鳴り止みません。
ここまできて、ようやく取り返しのつかないことをしてしまったんだと気づきました。
しかし、時すでに遅し。借金は、120万円以上に膨れ上がっていたんですから。
パートを掛け持ちして、シングルで子供二人を育てている身としては、簡単に返せる見込みのない金額でした。
子供たちもいるのにどうしよう……と、目の前が真っ暗になりました。
恥を忍んで、学生時代からの友人に借金のことを相談したところ、「債務整理をしてみたらどうか」と知り合いの弁護士を紹介してくれました。
任意整理で借金を減額
債務整理というと少し抵抗があったのですが、個人再生だったら裁判所にも行かなくてよくデメリットも少ないと知り、やってみようと思うようになりました。
まずは、紹介してもらった弁護士さんに相談をしました。相談は無料で、親身に相談に乗ってもらえたので、この時点で少しだけ安心しました。
債務整理の依頼費用は安くないので、支払いが不安でしたが、分割払いに対応してくれる点が決め手になりました。
任意整理を行った結果、将来の利息をカットしてもらうことができ、思っていた以上に返済額が軽減されました。
もちろん借金はまだまだありますが、何とか返済していけそうな額にまで減額ができました。
一人ではどうにもなりませんでしたし、やっぱり専門家に相談するものだなと思いました。
もうあのときのようなヒヤッとする思いはしたくありません。
任意整理以来、手元にあるお金だけで買い物をするようにしています。
子どもや家族にもバレなくてよかった。
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カードローンの借金地獄におちいった場合の対処法
カードローンの返済ができない……という事態になると、何をどうしたら良いのか分からない人もいるかもしれません。
ここではカードローンの返済ができない時にどのような対応をすれば良いのかをお話します。
カードローンの返済が遅れると遅延損害金が発生する
まず、カードローンの返済が遅れると、どのような恐ろしいことになるのかお話します。
ご存知の人も多いかもしれませんが、カードローンの返済が遅れてしまうと「遅延損害金」が発生します。
返済日から「1日でも遅れると」その時点で、従来の返済金額に遅延損害金が上乗せされた金額を支払わなければなりません。
例えば、借入残高が30万円で、遅延損害金が年率20%だった場合は、遅延損害金はいくらになるのでしょう?
借入残高が30万円なので、
30万円×0.2(20%)÷365日=約164円
1日当たりの遅延損害金は164円になります。
これはあくまでも1日当たりの金額です。
もし3カ月(90日)返済が遅れてしまうと14,760円。
半年(180日)返済が遅れてしまうと29,520円。
この金額を、通常の利息に上乗せして支払わなければいけないので、どれくらい負担になるのかお分かりいただけると思います。
カードローンの借金が返済できないからと言って放置しておくのは大変危険です。
すぐに何とかする方法を考えましょう。
数日の遅延で済む場合はカードローン会社に連絡を
しかし、返済をせずに何も連絡をしないのは、あまり良い対応とは言えません。
返済が遅れることが分かった時点で、カードローンを利用している消費者金融や銀行などに連絡を入れましょう。
なかには返済期日の延長などに応じてくれるところもありますし、いつまでにどうすべきかなどを教えてもらうことができます。
いつごろまでに返済できそうかが分かっている場合には、それを伝えましょう。
返済できないって連絡なんかしたら怒られるんじゃないか、恥ずかしくて返済できないなんて言えない……という気持ちも分かりますが、きちんと丁寧に対応してもらえますから、思い切って連絡をしましょう。
どうしても返済が苦しい場合は専門家に相談を
どうしてもカードローンの借金が返済できない場合には、債務整理をしましょう。
債務整理をする場合は、早めに弁護士や司法書士などの専門家に相談をすると安心です。
弁護士や司法書士などに相談をすると、状況に合った債務整理の方法を検討してもらえます。
債務整理をすると借金をゼロにできたり、減額ができたりするので、今の借金地獄から抜け出すことができます。
返済できる収入がない……と思っている人は、ぜひ弁護士や司法書士に相談することを検討してみてください。
自分では見いだせなかった借金解決方法を、いとも簡単に示してもらえることも多いです。
「借金があるのに依頼費用を払えるわけない」
という人も多いかもしれませんが、事務所の中には、後払いや分割払いに応じてくれるところが増えています。
相談は無料で行える弁護士や司法書士も多くなっていますから、まずは楽な気持ちで相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
カードローンで借金地獄に陥った人の体験談をご紹介してきました。
何社ものカードローンでお金を借りていると、一体いくら借りているのか分からなくなってくるものです。
毎月返済できているから問題ないだろうと思っていても、いつの間にかに借金の総額が膨らんでいて、借金地獄に陥ってしまうこともあります。
実際に借金地獄に陥ってしまった人が借金地獄から抜け出した方法は、債務整理でした。
カードローンの借金がどうにもならないという人は、弁護士や司法書士に相談をして債務整理を検討しましょう。
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